こんにちは!ヨガインストラクターのAKINAです。
ヨガをこれから始める皆さんも、すでにヨガに取り組み習慣化している方も、「ヨガの定義や目的」「ヨガの効果」を正しく理解してますでしょうか?人に説明できますか?
ヨガの定義や目的は諸説ありますが、ざっと理解しておくことで、ヨガをより深く楽しむことができますよ♪
ぜひこの機会に理解してみてくださいね、きっと多くの気づきがあるはずです!
ヨガの始まり、起源とは?正しくヨガと向き合う為に知っておきたい。
「瞑想」がヨガの原点
ヨガは「紀元前2500年~紀元前1800年のインド地方に起源をもつと言われています。
インダス文明最大級の「モヘンジョ・ダロ(パキスタン)」という都市遺跡から坐法や瞑想する神像や様々なポーズをとった小さな像が発見されており、「瞑想」がヨガの原点とされています。
その証拠に、結跏趺坐(けっかふざ)(瞑想する際の座法)がインダス文明のスタイルとして印章にも刻まれているようです。ヨガ=ポーズとイメージされる方も多いでしょう。ですが、もともとは瞑想を指すことがヨガだったのですね。
では、ヨガのポーズはどこから来たのでしょうか?
「ハタヨガ」が現代のヨガを構成?
色々なポーズがまとめられてきたのはその後、【ハタヨガ】というヨガの誕生によってアーサナ(ポーズ)、プラーナヤーマ(呼吸法)が構成されたことがはじまりと言われています。
ヨガの語源は、古代インド語である「サンスクリット語」の動詞である「ユジュ」「yuj」(牛や馬と車をつなぐ軛)から派生された言葉とされています。その意味は「体、心、魂」を「神(または宇宙)」に「結びつけること」の修行法といわれています。言い換えると、心身を安定させること・心を一点集中させること・乱れた心一点に結びつけるなどのさまざまな解釈がされています。
さらに、ヨガを行ずる者をヨギ(yogi)(男女共に)表現されており、現在日本でのヨガ雑誌のタイトルにあるヨギーニ(yogini)はヨガをする女性という意味で使われるそうです。
簡潔にまとめると、ヨガの始まりはもともとヨガ=瞑想であり、その後ハタヨガの誕生でポーズと呼吸法が生まれ、男女ともに実践されていたことが解りましたね。
ヨガは宗教なのか?
ヨガには「瞑想」をしたり「マントラ」を唱えたり、宗教的な要素があるのか?と心配になる方もいるようです。
ただヨガは宗教ではないです。宗教のように何かを信仰するのではなく、自分の内面と向き合い、身体・精神・魂を繋げ心と姿勢を安定させることを目的としています。詳しくは、次の章以降で説明します。
- ヨガはインド地方に起源を持つ
- ヨガの原点は『瞑想』
- ハタヨガの誕生で、アーサナ(ポーズ)、プラーナヤーマ(呼吸法)が生まれた
- ヨガの語源は、心身を安定させること・心を一点集中させること・乱れた心一点に結びつける
ヨガとはどういうもの?ヨガの定義は?
ヨガの定義はさまざま伝えられています。
一般的なヨガの解釈とは
まず一般的には、ヨガはサンスクリット語で、「結ぶ」「結合する」という意味を表すことです。その結ぶ対象は、自分の「心と体」「心と集中の対象」「自分と他人」「小宇宙と大宇宙」「意識と無意識」「自分と宇宙」、「聖なるものと俗なるもの」など、さまざまな二つのものを結合すると解釈がされています。
これはつまり、バラバラに分離してしまったものが、ひとつながりになった状態を意味しています。私たちがヨガを日常で実践することは、呼吸や姿勢、精神を統一することによって、心と体をひとつながりにしてくれます。
ひとつながりの心身はリラックスと心を穏やかに、忙しく神経が高ぶっているときには深い眠りに誘ってくれるでしょう。睡眠の質はお肌にも翌日の体調管理にも大切な要素ですよね。
ヨガを習慣とすることで疲れを残さない体や、自律神経への調整から睡眠バランスも整えられることは嬉しい効果です。
「ヨガスートラ」の中での定義
さらなるヨガの定義とは、代表的なヨガ文献のひとつ【ヨガスートラ】の中にある、「心の作用を止滅することがヨーガである」といわれています。
これは、元々心は穏やかなものなのに、時に暴れだすことがあるという解釈です。
例えば○○したいという欲望が沸いたとします。そのときどうしてもその欲望を満たそうと心が暴れ、かき乱されるときがあります。
日常生活であなたにもどうしてもこれを手に入れたい!これが欲しい!という欲に苛まれたことはありませんか?
このように本来心は安らかな状態であるにもかかわらず、欲望が沸いたことによって平安を乱した状態であると言えます。
その心の作用を止めて滅することで、本来の自然な心の状態に戻るということがヨガの定義のひとつともされています。
欲望はあくまで一つの例ですが、心に自分がコントロールされるのではなく、心をコントロールしよう!という呼びかけですね。もし日常で自分が周りに振り回されていると感じられるとき、実は自分の心に振り回されているのかもしれませんよ。そんなときはヨガを日常で取り入れましょう。自ら心をコントロールすることは、仕事を心や感情に左右されず、生産性を上げて行えることが可能になるでしょう。
また自分の心をコントロールできることは、心身ともに健康であり、他人と接するときも穏やかな心で対応ができる自分であることでしょう。
人間関係は、まず自らの心をコントロールすることから初めてみませんか?
【結論】ヨガの定義まとめ
結論ヨガは何か?と言われたら、「あなたが実践して気づき得られたものこそがヨガである」、とも言えるでしょう。
ぜひヨガのリラクゼーションや身体的変化のその先にある!あなた自身が気づいたことや変化を体験してください。
ヨガは「人生」「生き方」「生きる日常すべてがヨガ」と表現されることもあります。呼吸を感じるだけでも発見や気づきがもたらされることがあるからです。
そして呼吸は生きることには欠かせない、生きることそのものですよね。どこでどのような気づきが得られるのかはその人自身です。
例えば、物事の捉え方が前向きになった、幸福感を感じられることが高まった、など人生や生き方そのものに大きく変化する効果がヨガにはあると言われています。ヨガを実践すればするほど次第にあなたにとってのヨガが見つかるようになります。
まずは頭で考えず実践してみましょう。動機はなんでもOKです。「リラックスしたい」「ダイエット」「健康維持」など気軽な気持ちで体験してみることをおすすめします。
きっとその先には、リラクゼーションだけではないあなた自身が感じられる、気づき変化が伴った素敵な体験が待っていることでしょう。
- ヨガはサンスクリット語で「結ぶ」「結合する」という意味
- 呼吸や姿勢、精神を統一することで心と体をひとつのつながりにする
- 【ヨガスートラ】では「心の作用を死滅する」ことがヨガの定義
- 心に自分がコントロールされるのではなく、心をコントロールする
ヨガの目的と効果、あなたは理解できてますか?
さまざまなヨガの目的を知る
ヨガの目的の1つとして「快適で安定した姿勢、心を作ること」があります。
ヨガのポーズひとつひとつは無理に体を伸ばしたり、頑張って綺麗な見た目を作り出すものではありません。ポーズをとっている時間が無理なく快適で安定した状態であることが大切なポイントです。
また「心にコントロール支配されずに、快適で安定した心を作る」ことがヨガの目的ともされています。毎日を忙しく頑張っているあなたには、ヨガの時間に頑張ることを手放し、心身ともに快適な状態を作ること=日常を快適に過ごすヒントがヨガから得られることでしょう。どんな姿勢が自分は快適なのかを知ることで美容と健康にも繋がっていきますよ♪
さらに、ヨガの目的として「身体・精神・魂が繋がる・癒やすこと」とも言われていますが、これは何を目的としてあなた自身がヨガを行うかによっても変わってくることでしょう。例えば、ダイエットや体の引き締めとスタイルUPが目的であれば癒やすことは必要無い場合もあるかもしれません。
ですが、本来持っているヨガの目的は「心と体」の統合により、魂が繋がっている状態のことを表します。これは「自分らしさ」「揺るぎない自分」とも言い換えられるかもしれません。つまり、周りに合わせることなく自分の体と心を統合させることで、自分の本来持っている光る美しさ(魂)を輝かせることができるのです。ぜひ、ヨガを通して本来の自分気づき一度しかない人生を輝かせませんか?
- 快適で安定した姿勢、心を作る
- 心にコントロール支配されず、快適で安定した心を作る
- 身体・精神・魂を繋げ、心を癒す
一般的なヨガの効果
最後に一般的なヨガの効果をいくつかご紹介していきます。
身体的効果
まずは、身体の表れとして、筋肉のストレッチ・インナーマッスルの強化・体の歪み調整・柔軟性や体力の向上として効果があげられます。これは、血行循環の良好により、基礎代謝のUP、疲労物質が排出され疲れにくい体作り、女性に嬉しい基礎体温の上昇が期待できます。
さらに男女ともに大切な姿勢です。歪みの調節と適度な筋肉強化は正しい姿勢を保つポイントです。ぜひヨガであなたにあった美しい姿勢を整えましょう。
精神的効果
次に精神面の表れとして、ストレス緩和・集中力が高まる・うつ病防止の効果があると言われています。自律神経のバランスを整えることは、ONOFFの切り替えにもなることでしょう。またヨガで精神を安定させるホルモンが分泌されることでリラックス効果が高まり、まさにストレス緩和と言えるでしょう。
まだまだあるヨガの嬉しい効果をあたなもぜひ実感してみてくださいね♪
【身体的効果】
- ストレッチ効果(柔軟性の向上)
- 筋力向上
- 身体の歪みを改善
- 体力の向上
- 血液循環が良好になり代謝UP(ダイエット効果)
- 疲労回復効果・疲れずらい体質
【精神的効果】
- ストレスの緩和
- 集中力向上
- リラックス効果
- うつ病の抑止改善